フッサールとレヴィ・ストロースとピアジェ

 『現象学入門』(竹田青嗣著)を読んだ。僕は現象学に興味はあったが、ちゃんと読んだことなかった。主にフッサールの思考についての内容であるが、ヴィトゲンシュタインと相通じるところがあるような気がした。独我論から出発するところがまさしく。何事をも疑うことが始める姿勢というのは大切であると思う。でもだんだん疑うのがめんどくさくなったり、保守的になったりして、信じ込むようになっていく。毎日の生活に埋没していくと、時間的余裕もないし、考えることができなくなっている。根本的に頭の出来の問題かもしれないが。
 『闘うレヴィ・ストロース』(渡辺公三著)を読んでいる。『構造主義』(ピアジェ著)も読んでいる。構造主義にも関心があるのだが、いまいち分からない。二項対立を乗り越える思考であるとか、西洋至上主義に対抗する思考であるとかいわれているが、ちょっと難しい。「構造」の意味、本質をとらえることがなかなかできないでいる。

ダンス・ダンス・ダンス

 村上春樹の小説を読んだ。上・下の文庫本。最近、何かと忙しくて、読み終わるまで1ヶ月ぐらいかかってしまった。全体的な内容の印象は、すごく暗いと思った。主人公の生き方にちょっとした憧れを覚えた。すごく自由に生きている。けして安定している生活ではないけど、すごくうやらましい。いろんな人に出会い、いろんな経験をし、すごく人生を充実させているなと感じた。脇役陣も素敵だ。僕が一番印象に残る人はユキという少女。まさに神秘的な。

コンピュータと建築と仕事

□コンピュータと建築
 最近、ここ10年間を振りかっている。大学を卒業したのが平成13年(01年)3月だったので、学生という身分でなくなってから、早いもので10年あまりになる。僕は大学卒業後、市役所で勤めだした。平成13年(01年)4月から平成18年(06年)3月までは、戸籍、住民登録関係の仕事をしていた。その後、平成18年(06年)4月から今年の3月まで生活保護の仕事をしていた。そして、今は教育委員会で学校のハード面での仕事をしている。
 大学時代は、しいて言えば人間発達、福祉の勉強をしていた。あの頃は、まだ今ほどインターネット環境が整っていなかったので、主な情報源は書物であった。ピアジェヴィゴツキー、ワロンらの書物を読んでいた。しかし、ほとんど覚えていない。唯一、ヴィゴツキーの『言語と思考』のみは辛うじて読んだ記憶があるのみだ。
 また、学部が産業社会学部であったので、一応、社会学の本も読もうと思い、橋爪大三郎の『社会学講義』を読んでいた。
 今から考えると、大学時代に何をどのように学んでいたのか、果たして役に立ったのか分からない。
 就職してから、社会に出てから、社会科学関係の書物(法律、行政、経済等)を仕事に役立てるために読んできた。小室直樹橋爪大三郎宮台真司、大沢真幸等の人文社会学系の人たちの書物も読んできた。でもなんだか身になっていない。経済関係では中谷巌、マンキュー、セン、竹中平蔵等を読んだ。でも、結局身についていない。
 ここ数年は、コンピュータ、建築関係の書物を読んでいる。レッシグ隈研吾がその代表格。なぜかといえば、言語、構造、設計、構築、計画、機能ということをキーワードにしてるからだ。なぜ、キーワードにするかといえば、自分に欠けている要素であり、今後の仕事、生活において必要となる核のように思うからだ。その関連で、数学、英語も再度見直す必要がある。なぜか。思考の基礎であるからだ。ヴィトゲンシュタイン、ラッセル、ギデンズ、レッシグレヴィ・ストロースも読んでいる。ただ、読んではいるものの、自分の人生、仕事、生活にプラスに働いているかどうかは疑問だが。

□仕事について
 僕は今、教育委員会で仕事をしている。
 主な分野は、小中学校のハード面での支援である。具体的には、学校施設の維持管理にかかわる委託契約関係(エレベータ保守点検、電気設備保守点検、消防設備点検等)、学校施設内の備品等の購入リース契約関係(教育用PC、複写機、印刷機等)、電気代等の支払い関係という大きく分けると3つになる。
 今年、一番の目玉は、なんと言っても教育用PCの更新である。僕はPCに関して詳しくないので、かなり不安である。このために、コンピュータの本、コンピュータを設置する空間のために建築の本を読んでいる。でもあまり理解できていない。せっかく事業を行うのでより良いものをしたいという思いはあるのだが。



 
 
 
 

無線ルータ

 昨日、山田電器でバッファローの無線ルータを買いました。
我が家は各部屋に有線LANがあるのですが、HUBが故障してしまい、
暖房の部屋でのインターネットができない状況が続いてました。
ここ数日かなり寒くなってきていたので、思い切って買いました。
購入して思うことは、やっぱり線がないのは便利であるの一言につきます。
移動の自由はすばらしいです。

 ちょっと読書したので、簡単に感想を書いてみたい。
 「ニッポンの思想」、「10宅論」、「哲学としての仏教」の3冊。すべてを読んだわけではなく、さらっと読んだだけだが。
 僕は思想には関心がある。時代に影響を与えるようなものがそこにあるような気がするので。「ニッポンの思想」では80年代からゼロ年代のそれぞれを代表する人物を紹介している。僕はそのいずれの人物もじっくり読んだわけではない。それでも宮台さんにはマル激とか本を読んだことはあるので、多少は影響受けていると思う。それと東さんも本を読んだことくらいはある。ニッポンの思想を読んで、それぞれの特徴は分かった気はするかな。

 「10宅論」は、自分の家がどれに当てはまるのかなと思って読んでみた。ペンション系に近いのかな。でも自分が設計した家ではないのだが。

 「哲学としての仏教」は、ちょっと内容が難しかった。でも、仏教も学問なんだと思った。生と死について考える道具なのかなと思った。