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竹田青嗣の新書を読んだ。
哲学には、それなりに関心はあり、ラッセル、ウィトゲンシュタインらの書物を読んだことはあったが、カント・ヘーゲルは一度も読んだことが無いことに気がついた。とはいえ、原文ではなく、解説本なので、読んだうちにはならないが、ちょっと気になったので、買ってみた。
カントのほうは、それなりにおもしろく読めたが、ヘーゲルは、あまりよく分からなかったというか、関心がひかれなかった。
最近、実用的なことに関心を持ってしまうというか、いろいろな書物を読んできたが、あんまり意味無かったのかなと思うところもある。哲学も、そのうちの一つのような気もして、結局、今回読んだ書物も読む前と読んだ後で、何も変わっていないような気はする。
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原広司さんの『空間<機能から様相へ>』を読んでいる。原さんは、建築家であり、京都駅ビルを設計した人。京都駅ビルは、学生時代に、通学のため毎日といっていいほど、利用していたので、ちょっと親近感もある。まだ、序章しか読んでいないが、建築論から都市論へと展開しており、文化的な要素も交えながら、哲学的なところもあったりして、参考になる。一言でいえば、近代社会論という印象。近代建築は均質性が特徴であると原さんは述べている。僕なりに言えば、汎用性があるということ。つまり、ユーザー、クライアント側の目的により変形可能とのことであり、悪く言えば、どれも同じであるということ。人の生活は多様化していると言われているけど、これとは反対に、風景は、どんどん一元的な方向に進んでいるような気がしないでもない。(つづく)
4つの伝統
紛争、合理、連帯、相互。
物質、生物、関係、制度。
赤、青、緑、黄。
最近、考えていること。
フッサールとレヴィ・ストロースとピアジェ
『現象学入門』(竹田青嗣著)を読んだ。僕は現象学に興味はあったが、ちゃんと読んだことなかった。主にフッサールの思考についての内容であるが、ヴィトゲンシュタインと相通じるところがあるような気がした。独我論から出発するところがまさしく。何事をも疑うことが始める姿勢というのは大切であると思う。でもだんだん疑うのがめんどくさくなったり、保守的になったりして、信じ込むようになっていく。毎日の生活に埋没していくと、時間的余裕もないし、考えることができなくなっている。根本的に頭の出来の問題かもしれないが。
『闘うレヴィ・ストロース』(渡辺公三著)を読んでいる。『構造主義』(ピアジェ著)も読んでいる。構造主義にも関心があるのだが、いまいち分からない。二項対立を乗り越える思考であるとか、西洋至上主義に対抗する思考であるとかいわれているが、ちょっと難しい。「構造」の意味、本質をとらえることがなかなかできないでいる。