先日、ブックオフで、苫米地英人氏の本が目にとまったので、思わず購入した。
2冊買ったのですが、比較的薄い本でもあったこともあり、あっさり読んでしまいました。
苫米地氏と言えば、洗脳というキーワードで有名かもしれませんが、意外に面白く読むことができました。
ジャンルは、いわゆる自己啓発本の類になると思いますが、氏が言いたいことは、自分の思考で考えることが大切であり、
しかも抽象的思考で考えることがいかに大切か、またゴール意識をもち、未来から現在をとらえることがいかに必要であるかということであると感じました。

僕は、学生のころ、発達の勉強をし、その中でヴィゴツキーというロシアの心理学者の書物に出会いました。その書物の名は「思考と言語」。また学部が産業社会学部であったため、橋爪大三郎という社会学者の書物に出会いました。その流れで、ヴィトゲンシュタイン、ラッセルに出会いました。彼らに共通するのは、言語、言葉がいかに社会・人間の思考・世界を規定しているかということでありました。そういうこともあってか、苫米地氏の書物は、その関係のなかでとらえることが可能であると感じ、なんとなく面白かったです。