ルーマンとハーバマス

 社会システム理論家と批判理論家という二人の人物。好対照であり、補完的な関係でもある。工学的(エンジニアリング的)な要素をもったシステム理論、設計主義的、機械的、テクノロジー的な前者。人文的(リベラルアーツ的)な要素をもった批判理論、マルクス主義的、哲学的な後者。勉強するの深い前提として、常に、この二つの考え方があった気がする。文系的な僕は、ハーバマス的なものに沢山触れてきた気もするが、橋爪大三郎宮台真司小室直樹にも沢山触れてきて、工学的なものにも触れてきたとも思う。ウェーバー、デュルケム、マルクスといった古典的な社会科学系な文献、ソクラテスプラトンといった人文的な文献も触れてきたのかな。なんだかよくわかならくなってきたが、今年で30歳になったんですが、なんとなく自分の30年の人格形成に関与してきたものを振り返ってみたくなった。だから、ルーマンとハーバマスということなのかなと。けっして、この二人の文献を沢山読んできたわけではないのだが、象徴としてだ。