日本の現代思想

 仲正昌樹著の『日本の現代思想』を読んだ。ポストモダンとはなんだったのかというサブタイトルがついているのだが、戦後日本の思想の変遷を80年代のニューアカブームを中心に書いていた。つまり浅田彰柄谷行人を中心にということかな。マルクス主義からの脱皮というか橋渡しをした人に吉本隆明広松渉を上げていたのが新鮮という感じがした。僕は、90年代後半を大学で過ごしたので、正直なところマルクスとか現代思想ということには、あまり触れずに来た。社会学を専門とする学部に所属していたので、橋爪大三郎とか宮台真司等には接する機会はあったけど。