アメリカのゆくえ、日本のゆくえ 司馬遼太郎との対話から

 霍見芳浩著の『アメリカのゆくえ、日本のゆくえ 司馬遼太郎との対話から』を読んだ。アメリカの建国からの歴史と現在の様子を大まかに、しかも詳しく説明しているような内容で面白かった。アメリカといっても、東部、中西部、南部、西部等地域ごとに、それぞれの特徴があり、まさしく一口では説明できないのだなと実感した。ただ、大本は、メイフラワー契約、独立宣言、合衆国憲法という三種の神器であり、民主政体と法秩序が根幹をなしているのだな、また、ユダヤキリスト教的な精神文化を基礎においているのだなと思った。それと比較するかたちで、日本の明治以降の歴史が上がられていて、分かりやすかった。