論理エンジン

 出口汪著の『論理エンジンが学力を劇的に伸ばす』を読んだ。結構興味深く読めた。私は、教育には、とくに自己教育ということに興味があるのだが、この本は、自分の考えを深めるいい内容だった。学問の基礎は、国語と数学にあると思う私であるので、今回は、そのうちの一つ国語についてだったし。国語といっても文学ということではなく、言語ということだ。結局、考えたり、感じたりするベースにあるのは、日本語という言語にあるし、その言語の規則とか法則性、ルールを訓練することにより、読むこと、書くことの能力が鍛えられ、論理が生まれると思うから。言語には、自然言語人工言語があり、日本語は、自然言語であり、数学は、人工言語。この本は、自然言語についての話。フィーリングで国語を考えがちだから、日本人に論理が生まれにくいのかも。つまりは、読み書きそろばんをベースに学問を組み立てることがいい。小・中・高・大と続く教育を、その二つの言語をベースにおくことで一貫性が生まれ、学力が身につくと思う。