世界共和国へ and 社会学入門

 柄谷行人氏の岩波新書1001の『世界共和国へ』。柄谷作品は、読んだことなかったんだけど、岩波新書だということもあり、読んでみた。最初は難しかったけど、読後は、めちゃ面白かった。マルクスウェーバー、カント、ヘーゲルホッブスウォーラスティン等を引用していて、この人、知恵深いなと単純に思ってしまった。柄谷という名前は聞いたことはあったんだけど、あんまり身近には感じなかった。世代的なものなのかな。90年代後半から00年代にかけてが僕の教養期間なので。
 一方、見田宗介氏の岩波新書1009の『社会学入門』。これは、いまいちだった。見田氏の文章あんまり好きじゃないのかな。文学的だからかもしれないけど、すっきり感があんまりナイだよなぁ。やっぱり社会学系では、橋爪大三郎氏、宮台真司氏、小室直樹氏等が読みやすい。